これくらいなら、「かわいい」と思えるかもしれない。
ただ、以下のLINEが毎日来たら、どうだろうか。
僕の元カノは、毎日、このようなラインを送ってきていた。
元々は、こんな人じゃなかったのに。
付き合ってから、別人になったかのように変わってしまった。
付き合う前は、頼りになるしっかり者の先輩。
周りに甘える姿なんて見たことなかった。
よく飲みに行っていたけど、その時も変わらず。
お酒に弱いから、そんなに飲んではいなかったけど、全く変わらない。
ラインでも、メンヘラの要素は微塵も感じなかった。
なのに、付き合ってから豹変。
最初は、
のような、普通の恋人同士であれば、あってもおかしくないような内容だった。
僕も
と思って、かわいい印象だった。
しかし、徐々に甘えたがって重さが増してくる。
それだけじゃない。
毎日、僕がなにをしているのかをすべて把握したがる。
場合によっては、写真とその時の時間を送って、証明しないといけない。
特に、女性との飲み会や女友達と遊びに行く時は、入念に聞いてくる。
この言葉は、彼女と付き合って、何回聞いたことか。
トラウマになるくらい聞いていた。
なんで、こうなってしまったのか。
当時の僕は、メンヘラに関しては全くの無知だった。
軽はずみな気持ちで、付き合ってしまったのだ。
彼女と付き合って、特に印象的で、メンヘラのヤバさを感じた出来事がある。
大学4年の冬。
僕の家で、彼女と夕食を食べた後のことだった。
一緒にテレビでバラエティ番組を見ていた。
おもしろくて、一緒に笑っていた。
その番組には、ゲストとして、女優の長澤まさみが出ていたのだが、
と、言った途端、笑っていた彼女の顔が曇った。
明らかに不機嫌な表情になり、
「ヤバい」と思い、僕は咄嗟に、
僕の頭は「?」。
もう僕には理解ができなかった。
そう思った。
ただ、ここで僕が反論しても火に油だと思い、とにかく謝った。
誤解を解くために、何度も謝って、落ち着かせようとした。
ただ、怒りが全然収まらない。
結局、1時間くらいは同じ問答を繰り返していた。
僕もかなり疲労していたけど、怒っている彼女も疲れたのか、徐々に怒りも収まっていった。
ここで終わりではない。
ここから、まだ恐怖は続く。
冷静になった彼女は、急に泣き出したのだ。
数秒前までキレていたのに、急に号泣。
僕も困惑して、どうしたらいいのか。
もう何が何だかわからない。
そのあとは、泣きながら
ずっと謝っていた。
僕はこう答えるしかなく、
泣き止むまで隣で声をかけ続けた。
おそらく30分くらいは泣いていたと思う。
そして、その日は「怒る」「泣く」を1時間以上続けていたからか、彼女は疲れて、僕のベッドで眠りについた。
静かになった部屋で、僕は冷静になり、
これから彼女とどうしようか、頭を抱えた。
結局、一人で結論を出せず、そのまま数ヶ月ずるずる付き合い続けてしまうのだが。
次の日も、その次の日も、彼女のことで悩み続ける。
常に彼女のことで悩み続け、僕の大学生活は終えることになるのだ。
※このお話は、僕の実体験です。ただ、記憶が曖昧な部分もあるため、言葉の言い回しが異なっている部分もあります。
※「続きが気になる!」という方は、こちらにご連絡ください。気になる人が多ければ、続きを書こうと思います。